2011年12月アーカイブ

Sensitive and specific single-molecule sequencing of 5-hydroxymethylcytosine.
Nat Methods. 2011 Nov 20. doi: 10.1038/nmeth.1779.
Song CX, Clark TA, Lu XY, Kislyuk A, Dai Q, Turner SW, He C, Korlach J.

<NGS による 5­hydroxymethylcytosine シーケンシング>
5-hmC 特異的に化学修飾を施し、それを Pacific Biosciences 社の第3世代シーケンサで
検出する手法が開発された。
手順としては、まず 5-hmC の水酸基にアジドを有するグルコシル基を付加し、次にク
リックケミストリーを利用してジスルフィド結合を含むリンカーを介したビオチンを結
合させる。そしてストレプトアビジンビーズでエンリッチしたのち還元剤を作用させて
ビオチンを外す。するとシトシンにはグルコシル基を含む嵩高い修飾が残り、その状態
で SMRT (Single-Molecule Real-Time) DNA シーケンシングにかけると、修飾を受けたシ
トシンにおいてのみ塩基シグナルの間隔が延長し、5-hmC があった部位として同定でき
る、という仕組み。

(担当:山本(-))

Alternatively activated macrophages produce catecholamines to sustain adaptive thermogenesis.
Nature. 2011 Nov 20;480(7375):104-8. doi: 10.1038/nature10653.

(担当:鶴谷)
Master Transcription Factors Determine Cell-Type-Specific Responses to TGF-β Signaling
Cell :  Volume 147, Issue 3, 28 October 2011, Pages 565-576

TGFβシグナルは増殖、分化、アポトーシスと細胞種により異なる反応を示す。
SMAD3はTGFβシグナルにおいて重要な転写調節因子であるが、SMAD3自体のDNA結合へのaffinityは弱いことが報告されている。
そこで、SMAD3のDNA結合には他の転写因子が必要であるとして、SMAD3のgenome-wide mappingすることによりmaster transcriptiona factorについて解析した。
その結果、SMAD3は細胞種により異なるmaster transcription factorと共結合しTGFβシグナルに応答する。
(担当:前島)

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