2011年9月15日

Tet Proteins Can Convert 5-Methylcytosine to 5-Formylcytosine and 5-Carboxylcytosine

Tet Proteins Can Convert 5-Methylcytosine to 5-Formylcytosine
and 5-Carboxylcytosine


Shinsuke Ito,1,2* Li Shen,1,2* Qing Dai,3 Susan C. Wu,1,2 Leonard B. Collins,4 James A. Swenberg,2,4
Chuan He,3 Yi Zhang1,2†

DNA中の5-methylcytosine(5mC)は、遺伝子発現や遺伝子刷り込み、トランスポゾンの抑制に重要な役割を果たしている。5mCはTet蛋白により5-hydroxymethylcytosine(5hmC)に変換される。今回、Tet蛋白が5hmCに加え、酵素活性依存的に、5mCから5-formylcytosine(5fC)や5-carboxylcytosine(5caC)を生成し得ることを示した。さらに、マウスES細胞とマウス組織のゲノムDNAに5fCと5caCが存在することを示し、ゲノムが含む5hmC、5fC、5caCはTet蛋白の過剰発現や欠乏により増減を示した。従って、Tet蛋白の産物として、以前知られていなかったゲノムDNAの2つのシトシン派生物を特定した。このstudyは、DNA脱メチル化が、Tetによる酸化・脱炭酸を通して起こっている可能性を示している。

担当:白井