2006年12月 4日

破骨細胞形成にシグナルへのCaMKIVが関与をNature Medicineに発表

 骨の形成および吸収、維持にはカルシュームシグナルが重要です。東京医科歯科大学の高柳教授と破骨細胞形成のRANKLシグナルのトランスクリプトーム 解析を進め、カルシュームを介する転写制御シグナルにCaMKIVが重要であることを発見し、Nature Medicineに報告しました。
 LSBMでは泉研究員を中心に生活習慣病なかでも血管細胞、脂肪細胞とならんで骨の細胞のトランスクリプトーム解析を進め多くの共同研究を発展させています。破骨細胞にかかわるトランスクリプトーム解析は下記のJ Exp Med論文にも掲載されています。
 高柳教授のグループは免疫系と骨細胞の関連に注目し「骨免疫学」という新しい領域を形成し世界の注目を集めています。LSBMもこの研究をシステムズバイオロジーの立場から支援しています。

Sato K, Suematsu A, Okamoto K, Yamaguchi A, Morishita Y, Kadono Y, Tanaka S, Kodama T, Akira S, Iwakura Y, Cua DJ, Takayanagi H.
Th17 functions as an osteoclastogenic helper T cell subset that links T cell activation and bone destruction.
J Exp Med. 2006 Nov 27;203(12):2673-82.
PubMed